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03月25日-07号

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  1. 奈良県議会 2022-03-25
    03月25日-07号


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    最終取得日: 2023-06-18
    令和 4年  2月 定例会(第349回)令和4年2月         第349回定例奈良県議会会議録 第7号             令和4年3月25日(金曜日)午後1時3分開議   --------------------------------    出席議員(41名)      1番 小村尚己        2番 樋口清士      3番 植村佳史        4番 川口延良      5番 疋田進一        6番 山中益敏      7番 亀甲義明        8番 階戸幸一      9番 小林 誠       10番 浦西敦史     11番 池田慎久       12番 西川 均     13番 乾 浩之       14番 松本宗弘     15番 大国正博       16番 太田 敦     17番 佐藤光紀       18番 清水 勉     19番 阪口 保       20番 井岡正徳     21番 田中惟允       22番 中野雅史     23番 奥山博康       24番 荻田義雄     25番 岩田国夫       26番 小林照代     27番 山村幸穂       28番 尾崎充典     29番 藤野良次       30番 和田恵治     31番  欠員        32番  欠員     33番 米田忠則       34番 出口武男     35番 粒谷友示       36番 秋本登志嗣     37番 小泉米造       38番 中村 昭     39番 今井光子       40番 森山賀文     41番 田尻 匠       42番 山本進章     43番 川口正志   --------------------------------    議事日程 一、予算審査特別委員長報告 一、常任委員長報告 一、令和4年度議案、議第1号から議第45号並びに令和3年度議案、議第129号から議第145号、報第33号及び報第34号並びに請願第10号の採決 一、教育委員会の委員の任命同意 一、公害審査会の委員の任命同意 一、追加議案の上程と同採決 一、意見書決議 一、議員派遣の件 一、常任委員会の閉会中審査事件の上程と同採決   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) これより本日の会議を開きます。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) この際、お諮りします。 教育委員会の委員の任命同意公害審査会の委員の任命同意、追加議案の上程及び同採決、意見書決議議員派遣の件、常任委員会の閉会中審査事件を本日の日程に追加することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、さように決します。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、監査委員から現金出納検査結果の報告があり、その写しをお手元に配付しておりますので、ご了承願います。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、令和4年度議案、議第1号から議第45号並びに令和3年度議案、議第129号から議第145号、報第33号及び報第34号並びに請願第10号を一括議題とします。 まず、予算審査特別委員会に付託しました各議案の審査の経過と結果について、同委員長の報告を求めます。--12番西川均議員。 ◆12番(西川均) (登壇)予算審査特別委員会を代表いたしまして、ご報告申し上げます。 当委員会は、付託を受けました「令和4年度奈良県一般会計予算案」、「令和4年度公立大学法人奈良県立医科大学関係経費特別会計予算案」ほか14特別会計予算案及び「令和3年度奈良県一般会計補正予算案」(第8号、第9号)ほか6特別会計補正予算案について、議会の役割である審査・監視機能等の重要性を踏まえ、知事をはじめ関係理事者出席のもと、鋭意調査並びに審査を行ったところであります。その経過と結果の概要について申し上げます。 まず、令和4年度一般会計及び特別会計予算案、並びに令和3年度一般会計補正予算案(第8号)、国民健康保険事業費特別会計補正予算案(第2号)及び流域下水道事業費特別会計補正予算案(第1号)について申し上げます。 知事は、就任以来、「地域の自立を図り、くらしやすい奈良を創る」ことを県政の目指すべき姿とし、その実現に向け、全力で取り組んでこられました。 令和4年度からは、15年後に迫りましたリニア中央新幹線の全線開業を見据え、「奈良市附近駅」の早期確定と、これに関連する大規模広域防災拠点の整備、「リニア中央新幹線-関西国際空港接続線」の具体化の3つのプロジェクトを一体的に進めるとともに、大和平野中央スーパーシティ構想の実現や京奈和自動車道全線概成等にも併せて取り組まれます。これら今後の奈良県発展の屋台骨となるプロジェクトを基軸として、奈良新「都」づくり戦略2022を取りまとめられ、これを土台に知恵と工夫を凝らして、県政各般の諸施策を積極果敢に実行することとしておられます。 このような考え方のもと、編成されました新年度予算案は、一般会計総額では5,503億1,000万円、前年度の当初予算に比べて2.5%の増となりました。 この新年度予算案と併せて、財源措置が手厚い国の補正予算を積極的に活用され、新型コロナウイルス感染症対策や、道路・河川の防災・減災対策などを確実に進めるため、令和3年度一般会計補正予算案544億4,400万円余を計上されました。 次に、3月9日に追加提出された令和3年度一般会計補正予算案(第9号)及び特別会計補正予算案については、新型コロナウイルス感染症にかかる入院病床確保のための医療機関への補助金の増額や、国交付金を活用した新型コロナウイルス感染症対応中小企業金融支援基金への積立てを行うほか、諸般の事業により必要と認められる経費を増額する一方、事業の年度内の執行を見通した減額補正をされました。 次に、採決の結果を申し上げます。 令和4年度議案、議第1号及び議第14号については、起立採決の結果、賛成多数をもって原案どおり可決することに決しました。 なお、残余の議案、すなわち令和4年度議案、議第2号から議第13号、議第15号及び議第16号並びに令和3年度議案、議第129号から議第131号及び議第133号から議第137号については、全会一致をもっていずれも原案どおり可決することに決しました。 以上が、付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果であります。 また、委員各位から行政各般にわたる数多くの要望・意見の開陳があり、その主なものについては、次のとおりであります。 一 全国水平社創立100周年を契機に、積極的な情報発信により、人権文化の醸成に一層取り組まれたいこと。 一 「奈良県美しい南部・東部地域を県と市町村が協働して振興を図る条例」の理念を尊重し、農山村地域における善意の文化の継承に取り組まれたいこと。 一 土木技術職員等が不足している現状を踏まえ、必要な人員を確保するとともに、採用後の職員の専門性や技術力の向上に積極的に取り組まれたいこと。 一 新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても、市町村と連携し、がん検診の受診率向上の取組を一層推進されたいこと。 一 広く県民の参画を促すため、市町村との連携・協働体制を構築し、「なら四季彩の庭」づくりを着実に進められたいこと。 一 県内企業におけるテレワークの定着に向けた支援や、好事例の情報発信に努め、場所や時間に制約されない柔軟な働き方を推進されたいこと。 一 フードバンク活動への支援や、市町村と連携した普及啓発、食品関連事業者等への働きかけなどにより、食品ロスの削減に取り組まれたいこと。 一 公共事業等については、適切な執行管理体制のもと、事業の進捗管理を更に徹底し、繰越の縮減に取り組まれたいこと。 一 現在整備を進めている中町「道の駅」については、関係部局が連携し、地域観光のゲートウェイや防災拠点としての機能を十分に発揮できるよう取り組まれたいこと。 一 信号機等の交通安全施設については、市町村連携まちづくりの取組などによる交通量や周辺施設の状況等の変化に適切に対応されたいこと。 一 県域水道一体化については、市町村や県民に対し丁寧な広報に努めるとともに、県が積極的にリーダーシップを発揮されたいこと。 以上、これをもって予算審査特別委員会の報告といたします。 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(荻田義雄) 次に、所管の常任委員会に付託しました、各議案の審査の経過と結果について、各常任委員長の報告を求めます。 まず、総務警察委員長の報告を求めます。--23番奥山博康議員。 ◆23番(奥山博康) (登壇)総務警察委員会のご報告を申し上げます。 去る3月3日、並びに3月9日の本会議におきまして、総務警察委員会に付託を受けました請願及び議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、3月11日に委員会を開催し、付託されました請願1件及び議案10件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、まず、請願第10号「奈良県会議録検索システムの構築及びReiki-Baseの改善を求める請願」につきましては、全会一致をもちまして、採択することに決しました。 次に、令和4年度議案、議第22号につきましては、賛成多数をもちまして、原案どおり可決することに決しました。また、令和4年度議案、議第20号、議第23号中・当委員会所管分、議第32号、議第34号、議第40号及び議第42号並びに令和3年度議案、議第141号及び議第145号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 また、令和3年度議案、報第34号につきましては、理事者から詳細な報告を受けたところであります。 以上、総務警察委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(荻田義雄) 次に、厚生委員長の報告を求めます。--26番小林照代議員。 ◆26番(小林照代) (登壇)厚生委員会のご報告を申し上げます。 去る3月9日の本会議におきまして、厚生委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、3月10日に開催し、付託されました議案7件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、令和4年度議案、議第27号から議第29号、議第36号及び議第44号並びに令和3年度議案、議第143号及び議第144号につきましては、全会一致をもちまして、原案どおり可決することに決しました。 以上、厚生委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(荻田義雄) 次に、経済労働委員長の報告を求めます。--37番小泉米造議員。 ◆37番(小泉米造) (登壇)経済労働委員会のご報告を申し上げます。 去る3月9日の本会議におきまして、経済労働委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告申し上げます。 当委員会は、3月10日に開催し、付託されました議案6件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、令和4年度議案、議第37号につきましては、賛成多数をもちまして、また、令和4年度議案、議第18号中・当委員会所管分、議第23号中・当委員会所管分、議第33号及び議第38号並びに令和3年度議案、議第132号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 以上、経済労働委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(荻田義雄) 次に、建設委員長の報告を求めます。--25番岩田国夫議員。 ◆25番(岩田国夫) (登壇)建設委員会のご報告を申し上げます。 去る3月9日の本会議におきまして、建設委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、3月11日に開催し、付託されました議案10件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、令和4年度議案、議第18号中・当委員会所管分、議第23号中・当委員会所管分、議第30号、議第31号、議第41号及び議第45号並びに令和3年度議案、議第138号から議第140号及び報第33号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決又は承認することに決しました。 以上、建設委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(荻田義雄) 次に、文教くらし委員長の報告を求めます。--40番森山賀文議員。 ◆40番(森山賀文) (登壇)文教くらし委員会のご報告を申し上げます。 去る3月9日の本会議におきまして、文教くらし委員会に付託を受けました議案の調査並びに審査の経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、3月10日に委員会を開催し、付託されました議案11件につきまして、理事者の出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、令和4年度議案、議第19号及び議第24号につきましては、賛成多数をもちまして、また、令和4年度議案、議第17号、議第18号中・当委員会所管分、議第21号、議第25号、議第26号、議第35号、議第39号及び議第43号、並びに令和3年度議案、議第142号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 以上、文教くらし委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(荻田義雄) 次に、27番山村幸穂議員ほか3名から、令和4年度議案、議第1号「令和4年度奈良県一般会計予算」に対し、修正の動議が提出されましたので、これを議題とします。 修正案はお手元に配付しておりますので、ご了承願います。 16番太田敦議員に、提案理由の説明を求めます。--16番太田敦議員。 ◆16番(太田敦) (登壇)日本共産党を代表して、令和4年度一般会計予算修正案の提案理由を説明いたします。詳しくはお手元の別紙1と別紙2をご覧下さい。 本修正案は、引き続く新型コロナウイルス感染拡大の影響のもと、中小業者への経済支援や保健体制強化を進めるとともに、県民生活を応援し、県内経済の活性化を願い、子どもの貧困対策を強化することや、未来ある若い世代を応援すること、高齢者の暮らしを支えることを念頭に置いて提案するものです。 第1に、子育て世代の支援を強め、ひとり親家庭への支援や障害者福祉を推進するため、子ども医療費助成制度福祉医療制度において一部負担金をなくし、窓口負担のない制度に改めるため、5億円を計上するものです。 第2に、高額な大学学費により、経済的理由で学ぶ権利が奪われている学生を支援し、若い世代の県内定住を促進する制度として、大学生給付型奨学金制度を提案します。この制度は、1億2,000万円を計上し、経済的に厳しい環境にありながらも学ぶ意欲を持つ奈良県出身の大学生に対し、年間授業料に匹敵する60万円を4年間支給し、卒業後、奈良県内の事業所に就職する、あるいは定住した場合に返還を免除するもので、1学年あたり50名、4学年で200名分の奨学金を創設します。本制度が若い世代の学びを応援し、県内定住を促進することを願って提案するものです。 第3に、高齢者の生活を支えるため、後期高齢者保険料負担軽減補助金を1億円支出します。また、国民健康保険窓口負担軽減を図るための基金、介護保険利用者利用料負担軽減を図るための基金を創設し、それぞれ1億円、合計2億円を支出します。 第4に、学校給食費の地産地消を広げ、同時に、耕作放棄地の解消を図ることを目指し、奈良県産給食推進事業費を1億円に増額します。 第5に、地域経済の活性化を図るため、コロナで打撃を受けている小規模事業者への継続支援金1億7,700万円を創設いたします。また、商店街の活性化を図るために、1億円の商店街リニューアル事業費を創設いたします。 第6に、住宅リフォーム助成制度のうち、特に経済波及効果の大きかった一般助成制度を復活させ1億円を計上いたします。住宅リフォーム助成制度は、地元業者の仕事を増やし、中小企業を振興するとともに、若い世代のリフォーム定住を促すことにもなります。 第7に、学校での新型コロナウイルス感染を防ぎ、学習の遅れに寄り添うため、少人数学級が求められています。小学校4年生までの35人学級実施に必要な10名の職員を確保するための教職員費8,000万円を計上いたします。 第8に、遠距離通学、特にバスの定期代に大きな負担が伴うことから、南部・東部の県立高等学校を選択しにくい現状があります。遠距離通学交通助成事業費として5,000万円を計上いたします。 これらの事業を進めるために必要な一般財源は17億2,700万円です。これらは不要不急の大型事業の見直し、県民合意が得がたいと考えられる事業の見直しで捻出することができます。 第1に、総務費です。万博の理念には賛成いたしますが、大阪・関西万博はカジノ誘致とセットで進める内容であり、賛同できません。東アジア地方政府会合コスモポリタン賞受賞関連事業は、その内容に対する県民理解が広がっているとは考えられません。奈良モデル推進事業は、トップダウンで県の方針を押しつけるものであり賛同できません。徴収強化に向けた取組事業は民間に委託して給与を差し押さえるなど、困窮する滞納者に寄り添ったものになっておりません。自衛官募集事業費は自治体に対象者名簿の提供を求めるものであり個人の同意なく進めるべきではないと考えます。また、国民保護法体制整備推進事業は、国民保護を口実に県民を戦争に動員するための体制づくりであり、憲法に反するものです。 第2に、文化・教育・くらし創造費です。大和平野中央スーパーシティ構想は住民の僅かな利便性のメリットと引換えに、個人情報の取扱いへの不安や、行政サービスの利用の格差を拡大するものです。また、地域社会のあり方、住民の暮らし全般を丸ごとを変えてしまうもので、そこに住む住民の声や意見を十分聴くべきと考えます。記紀・万葉プロジェクト推進事業は県民合意が低いと考えられます。奈良の仏像等海外展示、この意義は認めますが、経費がかかり過ぎていることから賛同できません。人権啓発推進事業、なら・ヒューマンフェスティバル開催事業、差別をなくす強調月間事業など5事業は、人権擁護の施策としては適当ではないと考えます。 企業主導型保育は、施設基準などを緩和し、保育の質や安全性の確保を置き去りにする制度であり、これらの事業を見直します。 第3に、食と農の振興費です。NAFICを核としたにぎわいづくり事業は、これまで定員割れが続いてきた同校の実態を直視し、高級レストランのオーナーを養成するというコンセプトを見直す必要があります。この地域におけるにぎわいづくり事業も計画を見直す必要があります。また、奈良の農産品海外販路開拓事業は費用対効果が明確ではありません。 第4に、産業・観光振興費です。戦略的企業誘致事業企業立地促進補助事業など4事業は大企業向けのものです。投資に対する地域経済の効果が期待できず、また、正規雇用の拡大に結びつかないと考えます。奈良大立山まつりは、動員型のイベントであり、これまで集客数のカウントや経済効果の算出方法、当初目的からの逸脱など、県議会でも議論が噴出してきました。本来、祭りは参加者の内発的動機により発祥し、自発的取り組みで発展するものであり、企画そのものを中止するべきです。コンベンションセンターにぎわい創出事業や、ガストロノミーツーリズム開催事業は県民への効果に疑問があります。 第5に、県土マネジメント費です。京奈和自動車道大和北道路、大宮通りの植栽及び修景整備事業については、必要性が認められません。リニア中央新幹線は莫大な費用がかかり、公費投入が懸念されることや、電力消費が大きく、省エネに反すること、電磁波被曝など安全性の未確立など問題が大きく、建設そのもの国民的意義が乏しいことから、誘致するべきではありません。大規模広域防災拠点は、消防学校の移転整備等の必要性が認めますが、2,000メートル滑走路に対する県民的な合意はなく、滑走路ありきの事業推進は認められません。 最後第6に、教育費です。人権教育推進体制事業など6事業については、差別解消のための人権教育としてはふさわしくないと考えます。就学前教育推進事業は、子どもたちを早期から競争主義的な教育体制に組み込むものです。個々の子どもの成長に応じた柔軟な保育活動に制約を加えるものであり、保育者の自由な発想に基づく保育活動を阻害しかねません。 これらの見直しで、県民生活を応援し、県内経済の活性化、子どもの貧困対策強化、若い世代や高齢者の暮らしを支える予算へと切り替えることができると考えます。 以上で提案理由の説明といたします。何とぞ議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(荻田義雄) お諮りします。 本修正案については、質疑及び討論を省略し、ただちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる)
    ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認めます。 これより、令和4年度議案、議第1号に対する山村幸穂議員ほか3名から提出されました修正の動議について、起立により採決します。 本修正案に賛成の議員の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(荻田義雄) 賛成の議員は、しばらくの間、ご起立願います。 ご着席願います。 起立少数であります。 よって、本修正案は否決されました。 次に、委員長報告に対する質疑を省略し、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、39番今井光子議員に発言を許します。--39番今井光子議員。 ◆39番(今井光子) (登壇)日本共産党を代表して、意見を述べさせていただきます。今定例会に上程された議案のうち、議第1号、議第14号、議第19号、議第22号、議第24号、議第37号の6議案に反対します。 ロシアによるウクライナ侵略によって、21世紀に信じられない戦争が起き、世界中が震撼する中、予算の議論が行われました。経済の不安が広がり、食料やガソリンなどの値上げが暮らしを直撃しています。新型コロナウイルス感染症は県民の暮らしを一変させました。県の予算は、県民の命と暮らしを守り、安心して暮らすために使うものです。 議第1号、令和4年度奈良県一般会計予算5,503億1,000万円は、日本共産党も要求してきた、医療的ケア児相談体制整備ヤングケアラー支援事業創設スクールカウンセラー配置促進こども食堂拡充、就学前子どもの国民健康保険料免除など、県民の願いを取り入れたものもありますが、全体として、新型コロナウイルス感染症や物価高に苦しむ県民の暮らしの実態に寄り添わず、見通しのない15年も先のリニア中央新幹線奈良市附近駅設置と、五條市の大規模広域防災拠点、2,000メートル滑走路の整備、リニア中央新幹線新駅から関西国際空港接続リニア関連、3点セットの大型開発優先になっています。 県民の声を聴かずに進めた事業では、45億円を投入した奈良県バスターミナルはがらがら。急浮上した大和平野中央スーパーシティ構想は、公平公正に疑念があるプロポーザルの手続で、コンソーシアム企画運営業務委託に1,000万円が投じられましたが、第2次募集の見通しすら不明です。一方、子どもの貧困が深刻な中で、奈良県産給食推進事業費は、昨年80万円が46万4,000円に削減、小売業が全国一少ない奈良県で、商店街活性化の新たな仕組みづくり事業は127万8,000円と、あまりにも少ないと言わざるを得ません。知事が自分のやりたいことをやるために、県民のささやかな予算を削減している一般会計には賛同できません。 議第14号、令和4年度国民健康保険事業費特別会計予算、国民健康保険の事業は県単位化になりましたが、国庫負担が下がる一方で、県民負担増につながる納付金が増えているため、反対します。 議第19号、県費負担教職員定数条例及び奈良県立高等学校等職員定数条例の一部を改正する条例は、教職員の定数削減は、教員の過重労働につながるため、反対します。 議第22号、知事等及び職員の給与の特例に関する条例の一部改正条例は、職員給与削減を20年間も続けており、新型コロナウイルス感染症対策で頑張っている職員のモチベーションを下げ、地域経済へ及ぼす影響が大きいため、反対します。 議第24号は、国民監視を強めるマイナンバーカードの使用を拡大するもので反対です。 議第37号、地域における多様な人材の育成、就労の促進及び再就職の支援に関する条例は、多様な働き方という言葉で非正規を固定化するもので、一番望まれている非正規雇用の正規化や処遇改善に役立たないために反対します。 以上で反対討論といたします。 ○議長(荻田義雄) 次に、21番田中惟允議員に発言を許します。--21番田中惟允議員。 ◆21番(田中惟允) (登壇)自由民主党を代表して、全議案に賛成の立場から討論を行います。 知事は就任以来、本県が近隣の大都会から経済的に自立し、脱ベッドタウン化することを目指し、懸命に取り組んできておられます。近年では、工場立地件数が全国上位に躍進するとともに、ホテルの客室数が増加するなど、様々な分野で新たな県内雇用につながる取組の成果があらわれ始めています。 また、「くらしやすい奈良を創る」ことも大きな目標とされ、新型コロナウイルス感染症への対応にも大きく貢献されている奈良県総合医療センターや南奈良総合医療センター、県立医科大学附属病院など、医療体制が充実してまいりました。 さらに、京奈和自動車道をはじめとした幹線道路の整備、なら歴史芸術文化村などの文化・観光施設の整備なども進み、発展する奈良県の姿が徐々に形になって見えてきました。 さらに、いよいよ15年後に迫ってきたリニア中央新幹線の東京から大阪までの全線開業と、奈良市附近駅の設置を見据えて、令和4年度を、本県のさらなる発展へと導くプロジェクトの実現に向け、着実に歩みを進める年にするとの決意を新たにしておられます。新年度では、まず、この奈良市附近駅の早期確定と、リニア中央新幹線の建設に伴う発生土の活用をした大規模広域防災拠点の整備、奈良市附近駅と関西国際空港との接続線の整備の3つの関連するプロジェクトを一体的に進めることとしておられます。 また、リニア中央新幹線の開業時期を目標として、大和平野中央スーパーシティ構想の実現や、京奈和自動車道の全線概成、平城宮跡歴史公園等のにぎわいの拠点づくりなど、大きなプロジェクトにも力を尽くして取り組まれます。 こうした今後の奈良県発展の屋台骨となるプロジェクトを基軸として、中央卸売市場の再整備等の県経済の好循環を促す取組や、「福祉の奈良モデル」の構築に向けた取組などを盛り込み、奈良新「都」づくり戦略2022として取りまとめられ、この戦略に基づき、新年度予算案をはじめとする議案を提出されました。 予算案をはじめ、条例の制定及び改正案等は、いずれも適正なものであると認められることから、今定例会に提出されましたすべての議案に対して賛成いたします。 ○議長(荻田義雄) これをもって討論を終結します。 これより採決に入ります。 まず、令和4年度議案、議第1号、議第14号、議第19号、議第22号、議第24号及び議第37号について、起立により採決します。 以上の議案を、各委員長報告どおりそれぞれ決することに、賛成の議員の起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(荻田義雄) 賛成の議員は、しばらくの間ご起立願います。 ご着席願います。 起立多数であります。 よって、本案はいずれも各委員長報告のとおり決しました。 次に、令和4年度議案、議第2号から議第13号、議第15号から議第18号、議第20号、議第21号、議第23号、議第25号から議第36号及び議第38号から議第45号並びに令和3年度議案、議第129号から議第145号、報第33号及び報第34号並びに請願第10号については、各委員長報告どおりに、それぞれ決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認めます。 よって、本案はいずれも各委員長報告のとおり決しました。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、令和3年度議案、議第146号及び議第147号を一括議題とします。 以上の議案2件については、質疑、委員会付託及び討論を省略し、ただちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認めます。なお、採決については議案ごとに行います。 まず、令和3年度議案、議第146号「教育委員会の委員の任命について」お諮りします。 本案については、原案に同意することに決して、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、本案は、これに同意することに決しました。 次に、令和3年度議案、議第147号「公害審査会の委員の任命について」お諮りします。 本案については、原案に同意することに決して、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、本案は、これに同意することに決しました。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、30番和田恵治議員ほか9名から令和4年度議案、議第46号「奈良県議会議員の議員報酬額、費用弁償額及び期末手当の額並びにその支給条例の一部を改正する条例」についての議案が提出されましたので、これを議題とします。 議案はお手元に配付しておりますので、ご了承願います。 35番粒谷友示議員に提案理由の説明を求めます。--35番粒谷友示議員。 ◆35番(粒谷友示) 「奈良県議会議員の議員報酬額、費用弁償額及び期末手当の額並びにその支給条例の一部を改正する条例」について、提案理由の説明を行います。 昨年、他の都道府県議会において、正当な理由がなく長期間にわたり議会の会議等を欠席しているにもかかわらず、議員報酬と期末手当を満額支給されている事例があり、社会問題となりました。 税金を原資とする議員報酬や、期末手当の支給を受けている私たちは、常にみずから律し、県民の信頼と負託に応えることにより、その職責を果たさなければなりません。このため、奈良県議会において、議員報酬等の支給に関し、県民の皆様方の理解を得られるようにすべきであると考え、各会派間で協議を重ねてまいりました。今回の条例改正案は、議員が正当な理由なく、その使命を果たす最も重要な場である議会や委員会などの会議を長期にわたって欠席する場合、その職責を十分果たしていないと考え、それに相当する議員報酬や期末手当を減額して支給する旨の規定を追加するものです。具体的には、2定例会にわたって出席を求められた議会や委員会といった会議等のすべてを欠席した場合を長期欠席とし、出産や公務上の災害などのやむを得ない理由がない場合には、次の会議等に出席するまで、議員報酬や期末手当を半分に減額するものです。現在、我々奈良県議会議員は、県内の経済情勢や公共施設の維持管理、県有施設の耐震対策に多額の費用の捻出が必要であることを理由に、平成27年11月から任期が満了する来年4月までの約7年半の間、議員報酬を約1割減額する措置を講じているところでございます。今後も、県民目線で議会制度の見直しや改革に向けた取組を進めてまいる所存でございます。 何とぞ議員各位のご賛同をいただきますようお願いを申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○議長(荻田義雄) お諮りします。 本案については、質疑、委員会付託及び討論を省略し、ただちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認めます。 お諮りします。 令和4年度議案、議第46号については、原案どおり可決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認めます。 よって、本案については、原案どおり可決されました。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、28番尾崎充典議員より、意見書第1号、新型コロナウイルス感染症ワクチン追加接種の安心・安全、円滑な促進を求める意見書決議方の動議が提出されましたので、尾崎充典議員に趣旨弁明を求めます。--28番尾崎充典議員。 ◆28番(尾崎充典) (登壇)意見書第1号、新型コロナウイルス感染症ワクチン追加接種の安心・安全、円滑な促進を求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案に代えさせていただきます。 △意見書第1号      新型コロナウイルス感染症ワクチン追加接種の安心・安全、円滑な促進を求める意見書(案) 昨年12月、2回目のワクチン接種から8か月を経過した方に対する3回目の追加接種が始まりました。その後、接種間隔の前倒しが進められておりますが、低いレベルの追加接種率にとどまっています。 他方、第6波の感染爆発の中心となるオミクロン株は、感染力が強く、2回接種者であっても感染するケースが出ています。そのため、ブースター接種(3回目接種)を希望する方が、一刻も早く、一人でも多く、安心・安全そして円滑に接種できる体制と環境を整備することが急務です。 よって、国民のいのちとくらしを守る観点から、追加接種の加速のため、次の事項を徹底し、万全の対策を講ずるよう、強く求めます。 1 医療従事者・施設系介護職員だけでなく、訪問系の介護職員、学校教職員、保育園職員、学童保育関係者、妊婦、在宅の透析患者や血友病患者、中和抗体値が下がっている方等を大規模接種会場をはじめとした全ての接種会場における優先接種の対象にすることを検討すること。 2 交差接種を含むワクチンの有効性及び安全性、副反応情報など、具体的情報を正確、迅速に伝えるなど、ワクチンに関するリスク・コミュニケーションを一層強化すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     令和4年3月25日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(荻田義雄) 10番浦西敦史議員。 ◆10番(浦西敦史) ただいま、尾崎充典議員から提案されました意見書(案)に賛成いたします。 ○議長(荻田義雄) 26番小林照代議員。 ◆26番(小林照代) ただいま、尾崎充典議員から提案されました意見書(案)に賛成します。 ○議長(荻田義雄) ただいまの動議は、成規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第1号については、28番尾崎充典議員の動議のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、さように決します。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、27番山村幸穂議員より、意見書第2号、国内の食料自給率引き上げを求める意見書決議方の動議が提出されましたので、山村幸穂議員に趣旨弁明を求めます。--27番山村幸穂議員。 ◆27番(山村幸穂) (登壇)意見書第2号、国内の食料自給率引き上げを求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案に代えさせていただきます。 △意見書第2号      国内の食料自給率引き上げを求める意見書(案) 農林水産省は令和3年8月、令和2年度の食料自給率がカロリーベースで37.17%に低下したと公表した。令和2年度の米の収穫は平年並みだったにもかかわらず、未曾有の凶作に見舞われた平成5年度を下回り、過去最低を更新した。世界でも異常に低い自給率の低下に歯止めがかからないことは、日本国民の生存する基盤を脅かす深刻な事態である。 コロナ危機で食料の輸出規制に踏み切る国が相次いでおり、外国頼みの危うさが改めて浮き彫りになっている。命の源である食料・農産物は、緊急時だからといってすぐに増産することは難しいため、国内生産を拡大し、自給率を高める平素からの努力が不可欠である。 自給率の向上は世界の食料問題の解決や地球環境保全の面からも迫られている。食料の海外依存は長距離輸送による大量の化石燃料の消費を伴い、温室効果ガス排出削減に逆行する。農産物輸出国では、水資源を浪費し、単一作物の大規模生産で生物多様性を脅かしている。土壌の劣化や森林破壊も引き起こしている。自給率アップは地球と人類社会の持続的な発展のために必要であり、国際社会への責務でもある。 自給率が下げ止まらないのは、米の消費減とともに、農地や担い手などの生活基盤が弱体化していることが大きな問題である。農業生産を中心的に担う基幹的農業従事者は20年間で104万人(43%)少なくなり、減少スピードは加速している。農地の縮小と荒廃も進んでいる。 家族経営でもやっていける小規模農家こそが田んぼや里山を支え、環境を守り、地域を支えてきた。 よって、奈良県議会は、政府に対し、食料自給率の引き上げをめざす施策を行うよう求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     令和4年3月25日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(荻田義雄) 17番佐藤光紀議員。 ◆17番(佐藤光紀) ただいま、山村幸穂議員から提案されました意見書(案)に賛成いたします。 ○議長(荻田義雄) 38番中村昭議員。 ◆38番(中村昭) ただいま、山村幸穂議員から提案されました意見書(案)に賛成します。 ○議長(荻田義雄) ただいまの動議は、成規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第2号については、27番山村幸穂議員の動議のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、さように決します。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、7番亀甲義明議員より、意見書第3号、地方創生と感染症対策に資するデジタル化の推進を求める意見書決議方の動議が提出されましたので、亀甲義明議員に趣旨弁明を求めます。--7番亀甲義明議員。 ◆7番(亀甲義明) (登壇)意見書第3号、地方創生と感染症対策に資するデジタル化の推進を求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案に代えさせていただきます。 △意見書第3号      地方創生と感染症対策に資するデジタル化の推進を求める意見書(案) 少子高齢化や人口減少の進展により、あらゆる現場で人手不足や後継者不足が叫ばれる中で、新しい地域社会の構築は、地方自治体にとって喫緊の課題となっている。また今後は、新型コロナウイルス感染症などの感染症の蔓延を防ぐ上で、人と人との直接的な接触を低減させることが必要となり、働き方や教育、医療や福祉といった、日常生活の現場の変容が求められている。 そして今、政府の「デジタル田園都市国家構想」への取り組みをはじめ、社会のデジタル化への流れが加速する中で、「誰一人取り残されないデジタル社会」の実現を目指して、地域の課題解決に資するデジタル化を、適切かつ迅速に推進し、すべての住民がその恩恵を享受できる社会を構築する時代が到来した。 そこで政府に対して、子どもたちの学びの継続、医療への適時適切なアクセス、新しい分散型社会の構築、持続可能な地域の医療と介護、地域住民の安全で安心な移動など、特に地方創生と感染症対策に資するデジタル化の推進について特段の取り組みを求める。 1 すべての子どもたちの学びの継続のために  すべての地域で、感染症の拡大防止や不登校児童生徒への柔軟な対応など、誰もが何処でも安心して学びが継続できるように、リモート授業を可能にするための通信環境等の整備、デジタル教材や通信料の無償化など、各家庭の状況に配慮した対応ができるよう、所要の措置を講じること。 2 医療への適時適切なアクセスのために  地域住民が安心して医療にアクセスできるよう、オンライン診療等を誰もが身近に受けられるように、現在、オンライン診療を適切に実施する前提となっている「かかりつけの医師」について、各地域に適切に配備すると同時に、その存在と役割を周知する広報活動の充実など、すべての住民が「かかりつけの医師」に繋がれるための取り組みを強化すること。 3 新しい分散型社会の構築のために  地域の新しい兼業農家やデジタル人材の確保に向け、「転職なき移住」を実現するためのテレワークの拡大や、サテライトオフィスの整備等に対する補助金等の拡充や税制の優遇、更に移住者への住宅取得支援や通信料金の軽減など、分散型社会の構築への総合的な取り組みを強化すること。 4 持続可能な地域の医療と介護のために  住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように、介護および看護分野における人材不足の解消に資するICT技術を用いた支援機器の開発と実証実験への支援を拡充するとともに、当該支援機器の現場への適時的確な導入を促進するために、その機能と安全性を適切に評価した上での人員の配置基準の見直しが迅速に図られる体制を整備すること。 5 地域住民の安全で安心な移動のために  政府では、高齢化が進行する中山間地域における生活の足の確保等のため「道の駅」等を拠点とした自動運転サービスの実証実験を平成29年度より全国18箇所で実施してきた。こうした技術面やビジネスモデル等に関する実験結果を踏まえ、各地域への実装配備が進められるように、導入要件の検討や補助事業の創設などに早急に取り組むこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     令和4年3月25日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(荻田義雄) 18番清水勉議員。 ◆18番(清水勉) ただいま、亀甲義明議員から提案されました意見書(案)に賛成いたします。 ○議長(荻田義雄) 21番田中惟允議員。 ◆21番(田中惟允) ただいま、亀甲義明議員から提案されました意見書(案)に賛成します。 ○議長(荻田義雄) ただいまの動議は、成規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第3号については、7番亀甲義明議員の動議のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、さように決します。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、6番山中益敏議員より、意見書第4号、介護職員の処遇改善に関する手続きの簡素化と対象職種の拡大を求める意見書決議方の動議が提出されましたので、山中益敏議員に趣旨弁明を求めます。--6番山中益敏議員。 ◆6番(山中益敏) (登壇)意見書第4号、介護職員の処遇改善に関する手続きの簡素化と対象職種の拡大を求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案に代えさせていただきます。 △意見書第4号      介護職員の処遇改善に関する手続きの簡素化と対象職種の拡大を求める意見書(案) 近年の少子高齢化の進展により、介護が必要な高齢者が増加する一方で、各介護の現場では、介護人材の確保に大変に苦慮している状況である。また、コロナ禍での介護サービスの継続も含め、介護人材のエッセンシャルワーカーとしての役割がますます重要となっており、その処遇の改善が求められている。 今般「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」(令和3年11月19日閣議決定)において、「賃上げ効果が継続される取組を行うことを前提」として、収入を3%程度(月額9,000円)引き上げるための措置を実施することが決定し、令和4年10月以降については臨時の報酬改定を行い所要の措置が講じられることになっている。 そこで政府に対して、この介護職員の処遇改善においては、今回の臨時の報酬改定とともに、原則3年ごとに行う公的価格の改定も含め、制度の簡素化や介護報酬の運用について事業所毎の柔軟な対応を進め、地域の介護サービスを持続可能なものとするために、次の事項に対して特段の配慮を求める。 1 臨時の報酬改定(令和4年10月以降)において新設される「新たな加算」については、現行の2つの加算(「介護職員処遇改善加算」及び「介護職員等特定処遇改善加算」)の統合を含めた一本化を検討するなど、事務手続きの簡素化に最大限努めること。 2 「介護職員等特定処遇改善加算」の配分方法について、その対象者については、事務職員等も含めて、法人や事業所が実情に応じて柔軟な判断を行いながら、加算金の弾力的な運用が可能となるよう所要の措置を講じること。 3 原則3年ごとに行う公的価格の見直しにおいては、現行の加算(「介護職員処遇改善加算」及び「介護職員等特定処遇改善加算」)との整合性を踏まえた上で、各介護職員の勤続年数と施設内でのキャリア検定制度などを組合せた人件費をベースにしての事業所毎の介護報酬総額を算定する方式に変更するなど、介護報酬申請の手続きの簡素化と、人材確保への事業者の裁量権を拡大するための制度の刷新を検討すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。     令和4年3月25日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(荻田義雄) 4番川口延良議員。 ◆4番(川口延良) ただいま、山中益敏議員から提案されました意見書(案)に賛成します。 ○議長(荻田義雄) 5番疋田進一議員。 ◆5番(疋田進一) ただいま、山中益敏議員から提案されました意見書(案)に賛成いたします。 ○議長(荻田義雄) ただいまの動議は、成規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第4号については、6番山中益敏議員の動議のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、さように決します。 以上の意見書については、会議規則第41条の2の規定により措置することにします。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、「議員派遣の件」を議題とします。 お諮りします。 本件については、会議規則第95条の規定により、お手元に配付のとおり、議員を派遣することにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、さように決します。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 次に、常任委員会の閉会中審査事件について、お諮りします。 奈良県議会委員会条例の所管事項のとおり常任委員会に閉会中の審査を付託することとし、その期間は次期定例会開会までとしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。     (「異議なし」の声起こる) ○議長(荻田義雄) ご異議がないものと認め、さように決します。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) 以上をもって、今期議会に付議されました議案は、すべて議了しました。 よって、本日の会議を閉じます。   -------------------------------- ○議長(荻田義雄) これをもって、令和4年2月第349回奈良県議会定例会を閉会します。   -------------------------------- △閉会式 ○議長(荻田義雄) (登壇)2月定例県議会の閉会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。 2月25日の開会以来本日まで、議員各位におかれましては、喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症への対策事業等を盛り込んだ令和4年度予算をはじめとする重要議案及び県政の諸課題に、終始熱心に調査、審議いただき、議案はすべて滞りなく議了し、ここに閉会の運びとなりました。心から感謝申し上げます。 知事をはじめ理事者各位におかれましては、議会審議に寄せられました真摯な態度に心から敬意を表しますとともに、審議の過程におきまして議員各位から述べられました意見、ご要望につきましては、県民の声として十分に尊重いただき、今後の県政の執行に一層のご反映をされますよう望むものです。 さて、先月24日にロシアが軍事侵略し、ウクライナの主権と領土が侵害され、民間人を含め、多数の犠牲者が出ています。これは断じて容認できないものであり、県議会としても全会一致で非難する決議を行ったところです。一日も早い平和的な解決を望むものです。 あと1週間で新年度を迎えることとなり、公私ともにご多用のことと存じますが、議員各位、知事理事者の皆様方におかれましては、健康に十分ご留意いただき、県政各般の諸施策の着実な推進に、一層のご尽力をいただきたいと存じます。 結びに、会期中における報道関係者各位のご協力に対し、厚く御礼を申し上げ、閉会のご挨拶とさせていただきます。 ◎知事(荒井正吾) (登壇)定例県議会の閉会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。 今議会に提案いたしました各議案につきましては、終始熱心にご審議いただき、いずれも原案どおりご議決またはご承認いただきました。誠にありがとうございました。 本会議並びに予算審査特別委員会をはじめ、各委員会の審議のご過程でいただいたご意見、ご提言などにつきましては、これを尊重し、今後の県政運営に反映するよう努めてまいりたいと思います。 議員各位におかれましては、今後とも県勢発展のため、一層のご支援、ご協力をいただきますようお願い申し上げまして、閉会のご挨拶といたします。誠にありがとうございました。 △午後2時23分閉会   地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         奈良県議会議長  荻田義雄         同   副議長  和田恵治         署名議員     山本進章         署名議員     川口正志         署名議員     小村尚己...